身近な発達障害 大人の女性ADHDの特徴について

もしかして、母が、娘が、姑が大人のADHDかもしれない?

もしかして、女性上司が、先輩が、後輩が、友達が、大人のADHDじゃないか?

大人の女性ADHDの特徴を良く知ることでトラブルを前もって避けられるのです。

ADHDの長所を知ることで、短所も含め全体像が見えてきます。

1 大人ADHDの魅力

  1.  明るく爽やかでポジティブ(常に前進 過去を振り返らない)
  2.  対人緊張がない(堂々としている)
  3.  プレゼン能力が高い(自己アピール)

確固たる自分、そして失敗を恐れず挑戦し続けるパワーや行動力は理想でもあり、類いまれな才能といえます。

2 魅力 対極にあるものとは

著者岩波明による「大人のADHD-もっとも身近な発達障害」の本の「おわりに」に書かれた一文です。

「彼らはためらわずに決断し突進を繰り返すのであるが、その過剰な試みは、新しい活路を切り開く契機になる。」

彼らはなぜ、人生においての重要な選択をもためらわずに決断し、失敗を繰り返しながらもひるまずに挑戦しつづけるのか。

逆の視点から定形発達(健常者)との違いとは何か?

認知能力の欠如、人の感情が理解できない、痛みを感じない(サイコパス)

ダメージに強い、失敗しても問題が分からず欲求に従い前進し続ける。

するとどういう行動になるか。

常に自己実現のために行動し、それを阻むものは人やものであれあっさり切り捨てる。

一点の迷いのない冷淡な自己主義者と未熟な子供が混在し、問題が分からない呑気で憎めない一面と屈託のない明るさで人を惹きつける。

自己主義で他者が存在しないため、選択は常に一つである。即断即決、子供と同様である。

それは、しばし大人の潔さと捉えられる。

これがまさしくADHDである。

3 大人ADHD女性の特徴

ADHDは不注意、多動性、衝動性があり、2つのタイプに分かれる。

女性の場合、多くが大人になるにつれて多動・衝動がおさまる。

不注意優勢型 多動が目立たず軽度で一見分かりにくい。

  •  共感性に欠け、反応が薄い
  •  一見穏やかそうに見えるが意志強固

多動衝動性優勢型 多動が目立ち人とのトラブルが多い(典型的なADHD)

  •  白黒はっきりしている(主に好き嫌い)
  •  仲間意識が強く一緒を強いる(嫉妬が強い)
  •  自分の意にそわなければ態度が翻る(ときに切り捨てる)
  •   衝動性(攻撃性)を内に抱える(我慢、コントロールがきかない)
  •  自分がいつも正しく相手を執拗に攻める

こちらの記事もご覧ください→ADHDは親からの遺伝が主な原因 ADHD親はどういう人?子どもの確率は?

4 大人ADHD女性の実例

(ADHD多動衝動性優勢型

学生時代のY子は、人数の多いグループをほぼ一人で仕切るリーダー的存在で、当時彼女は体格もよく快活で勢力旺盛そのものだった。

その後20年以上が経ち、共通の友達S子を挟んでY子と再会した。

S子とY子は大の親友だ。今でも年に2回そのグループで飲み会を開いていて、初めてS子と二人で参加した。当時皆30代中ごろY子を含め人数の半分が独身だった。

Y子は今も変わらず飲み会の幹事をして皆を引っ張っていて当時の活発なイメージとは違いとても落ち着いていた。

30代のうちに結婚もしたいとも話していた。

私は彼女に会えてとても嬉しかった。

その後も誘いを受けつつ何年も会うことがなかったが、あるきっかけでS子とY子3人で会うようになり、ある日S子宅にY子と泊まりに行った。

Y子とは気兼ねがない仲になっていたがその日の夜、まさかY子と怒鳴り合って喧嘩することになるとは….。

その日、駅までS子夫婦が車で迎えに来てくれて私達は「お世話になります」とS子の夫へ挨拶をした。

見た目からも大分年の離れた夫だった。

ここまでは良かった。しかし家に着いてから、夕方時間もおしていたこともあり慌ただしく皆で用意をしている中、夫は一人座ってスマホをいじっていて殆ど手伝わない。

これだけでのことでY子はすぐに気分を害した。

年下ということもあって露骨に見下した態度を夫へとるようになる。

お酒が入って夫への態度はますますエスカレートしていく。

そんな中夫とY子の討論が勃発。その発端となったのは夫の子供のしつけ方のS子の不満話からだった。

子供には言うことをきかなかったら叩いて教えるのが当然という夫の言い分に対し、Y子がS子に代わり体罰は子供に良くない影響がありやめるべきと激しく主張し始めた。

自分も親からそうされてきたからと考えを曲げない夫に、Y子は一人興奮し相手を言い負かせるまで執拗にまくし立てる。

しまいに「せっかくの楽しい時間に自分が親からされた虐待の暗い話なんて私達にするなー」とY子は夫に言い放つ。

そこまで言われても夫は怒らずもまだ頑固に意地を張り続け引き下がらない。

12時近くまでY子のペースでその話題一点にいつまでも続く。

酔いもまわっていい加減我慢の限度の私は「さっきからうるっさいんだよー」とY子に一括。

今度は私とY子の喧嘩が始まった。

Y子の我がもの顔の振る舞いはこれだけでない。

翌朝、誰も朝から入らない自分一人だけのためにバスタブにお湯をためゆっくり一人長風呂。

そして出された朝食もひたすらよく食べる。

その後も親しくなるとY子からの電話やメールは頻繁に来るようになり、夕飯時にいきなり「今から行っていい?」

ついつい断れずに家に招くと、「〇〇ちゃんは優しいから~」と調子良く、友達が多い話や自分は夫に頼りきっている主婦とは違うキャリウーマンだの自画自賛話。

その日に限って夫が早く帰ってきて、Y子を紹介すると夫は軽く挨拶をしただけで同じリビングで子供達とソファーでテレビを見て盛り上がっている。

夫の気遣いでもあったが言葉足らずで不愛想に映ったのか、自分が無視されたと感じたY子は急に下を向きしゃべらなくなってしまった。

「ちょっとどうしたの?」と体をゆすっても反応がなく全く動かない、思わず吹き出してしまう。

前回のS子宅でのY子の傍若無人ぶりは何処へいった?である。

(おもいがけず、普段には見せない子供の顔をのぞかせる)

来るときは前もって連絡するよう、出来れば仕事があるから金曜の夜にしてと言ってるにも関わらず、その後も「今から行っていい?」しかも月曜日である。

イベントなどを誘ってくるときも、こちらの返事も聞かず勝手に決めようとする。

何か言えば「あなたそういう人だったのー」と逆切れしてくる。

連絡を断ち切っても何回も電話が来る。

S子に相談すると「寂しいんだよ 学生時代はそれで良かったけど大人になったら通用しないよね」と言う。

当時からY子は、仲間意識が強く、ひとたび彼氏など出来た時には常に一緒にいられなくなることに快く思わなかったとグループにいた一人が言う。

自分が気に入らないことがあると、飲み会の連絡も一人だけ送らないということもあったそうだ。

あの晩、Y子の前でS子に聞いた「前からY子ってこんな性格だった?」

するとS子が言う「これでも学生時代より、断然丸くなったよ~」

こちらの記事もご覧ください→不幸な疾患ADHD。恋愛も結婚も長続きしない!大人発達障害の特徴



5 まとめ

人との関わりで常に欲求に率直に言動する。

ADHD(多動衝動性優勢型)の行動は、一方的で何でも度が過ぎる。要因は、

  • 衝動(感情の起伏のコントロールがきかない)
  • 多動(余計にしゃべる)
  • 不注意(複雑な他者の心情が分からない)
  • 認知(自己他者認知、常識がなく自己中心)

自分で気づくことは、ほぼありません。

説明したとしても理解出来ず、それのいったい何が悪いのという具合でキレるでしょう。

普段の会話でも、常に自分が正しいという話し方で時に激しく人をとことん責める。

発達障害はまだ子供によるものと思われていますが、

軽度の大人の場合、定形発達(健常者)との違いは分からず、ほとんど本人の性格とみなされています。

大人の女性ADHDとどう付き合うべきか。

振り回さず許容範囲の境界線をはっきり示すことです。

職場や家族で、自分より上の立場である場合は困難を極めます。

同時に女性ADHDは傾向として、衝動から虐待に走りやすいといわれます(毒親)

ADHDの人は自己表現に長け、すぐに人と打ち解ける長所があります。

しかし一旦親しくなると距離をわきまえず、自分の都合を押し付けてきます。

しかしこのことは言及しても、全面否定として受け取り、激しい抵抗や攻撃、足もとをすくわれる可能性が大きい。

具体的に分かるように話すといわれますが、果たしてそうでしょうか。

年齢を重ねて穏やかになることはありません。

決して否定はせず、分からないように良い距離をとることです。

こちらの記事もご覧ください→大人のためのADHD診断チェックポイント 職場タイプ4人の実例