イライラして怒りやすいのは脳機能の低下が原因 大人の女性ADHDの特徴

大人のADHDの女性は、多動の症状は大人になって目立たなくなってくる人がほとんどです。

なので、不注意優勢型の人と多動衝動優勢型の人とでは、同じADHDにはみえないでしょう。

不注意優勢型の人は、忘れやすく、やるべきことを後回しにすることが多く、言動がゆっくりしていてぼんやりした印象ですが、

歯に衣着せぬ言い方で感情がストレートな多動衝動優勢型の人は、とても快活で集団の中で目立つ存在です。

多動衝動の特性から、批判がちで何でも度が過ぎてしまいやすいため、人とよくもめてしまいます。

ADHDは、子供の頃から男の子の行動のほうが目立っていて人数も多いことから、女の子はあまり分からずに見過ごされてきました。

女性は、不注意型か混合型の人が多いといわれています。

不注意の特徴

まめに連絡するなど女性同士の交流が苦手、片付けられない、家事が苦手、身だしなみが雑、金銭感覚が苦手、忘れ物が多いなど。

また、優先順位が付けられず後伸ばしにして終らせられない、いくつかのことを同時にする作業が苦手でミスを抱えやすい。

多動性の特徴

頭の中でも次から次へと考えがめぐり、また極端なおしゃべりで口の多動ともいわれます。(思考と口が直結)思ったことを口にしてしまい相手を怒らせてしまいます。

オープンでまわりから社交的ととられる。

衝動性の特徴

おしゃべりも動作も早く、せっかちで待てない、イライラして怒りやすい。したいと思ったことをすぐに行動にうつしやすい。

女性は多動がみられない人が多い

多動がみられなく、なかには特性が殆ど目立たなくなるので、気づかない人もいます。

ADHD女性の生きにくさ

女性はきちんとしているという世間の先入観から、男性より厳しい目でみられやすく、日頃から小言をいわれ自信喪失し情緒不安定になりやすい。

努力して苦労していても、周囲になかなか分かってもらえないことが多いでしょう。また、目立たないくらいに克服している人もいます。

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怒り方で分かるADHDの特性

怒りの到達が早く尋常でない怒り方をします。またその怒りを自分でおさめられず、とことん相手を追いつめがちです。

子供の場合は、大人のような経験値がないため顕著にあらわれます。

男の子は到達とほぼ同時に手足が出ていたり、女の子は相手が戦意を失っているにもかかわらず責め続けていたり、さらには注意する指導者にもくってかかることもあります。

こうした行き過ぎる行動が、何人かの子供にみられ繰り返す(反応)ことから、性格ではない脳の働きであることが分かるのです。

性格ではない脳の働き

発達障害の人は、通常の人にない特性の困難を抱えていています。

困難とは不注意や多動症状で、それによりうまくものごとができなかったり、待てずにイライラして怒りっぽくなります。

脳の働きによる困難を、努力不足や自己中心(性格)と生涯言われ続けるので、自己肯定感は下がり、特性の認識が無ければ二次障害になりやすいのです。

二次障害

ADHDにみられる二次障害は、不安障害、うつ病、依存症、双極性障害、睡眠障害、反社会的行動 などがあります。

二次障害の症状で受診すると、その症状の背景にADHDがあることを見落とされてしまうこともあります。

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原因は脳機能の低下

なぜ、ADHDの人は二次障害や、行き過ぎてしまう言動になりやすいのでしょうか。

病態として、実行機能と報酬系という脳機能の低下が考えられています。実行機能とは、①行動を分析し、組み立て、優先順位を付けて行う能力、②一つの情報を記憶しながら他の作業を行う作業記憶(ワーキングメモリー)、③感情、動機、覚醒レベルの自己調整能力、④会話の内在化、の 4 つの機能があります。これらの機能の低下により行動制御の障害が起こり、①何から行動したらいいか判らず順序立てた行動が取れず、すぐに取りかかれない、②情報を保持しながら他の作業が出来ないため、他に注意が向くと前のことを忘れてしまう、③感情を抑えられず爆発しやすく、イライラ感がある、④思ったことがすぐ言葉に出る、などの症状が現れます。報酬系とは、満足感、達成感を得る系です。報酬系の低下により、充足感が不十分で、報酬の強化が十分に出来ないため、待つことを最小限にするための衝動的な行動、注意を他の物にそらし気を紛らわせるなどの代償行動として、多動性や不注意が現れると考えられています。 こころの健康 ADHD(注意欠陥多動性障害)の理解と対応

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まとめ

私の母親は多動衝動優勢型の特性が強い、ADHDの本に書かれているとおりの人で、長年そのことを知らなかったために母とはよくぶつかってきました。

母の多動症状は加齢によっても変わらず、今でも健在です。年金暮らしで時間を持て余しているのに「時間が無駄」「時間がもったいない」と常に時間に追い立てられています。

また、ADHDの傾向がある児童も同様に、母と同じ言葉を口にしたときには、はっとしたものです。

私は児童の支援をしていますが、発達障害は治そう(変えよう)と働きかけることのほうがマイナスになることが多いと思っています。

落ち着いてから話をして、分かったとなった場合でも特性なので元に戻ります。それよりストレスを除いてあげる(理解)ことのほうが先です。

一つしてあげたら、一つ聞いてくれます。プラスにしようと話をするほど、マイナスに悪化させていることが多いのです。

そのようには見えませんが、発達障害の人はまわりとの関りで自己肯定感が下がっています。一人の時間が必要だといわれています。

自分を強く主張出来ることは認められることです。なので行き過ぎる行為に、本人の否定にならないよう指導することです。

夫婦や親子の関係では難しいこともありますが、特性でストレスが多いと分かってあげるほうがうまくいくのです。

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