大人ADHDの女性(男性)は、恋愛が多くなりやすく離婚率が高いといわれます。
恋愛の延長線上にあるのが結婚です。恋愛は幸せな結婚を築くための学ぶよい機会といえます。
出来るならば結婚は、パートナーと末永く幸せな家庭を築いていきたいものです。
しかし、真に幸せな結婚生活を築くという意味では、結婚も幾度か経験しなければ分からないものかもしれません。比較がなければそのものを客観することが難しいからです。
失敗(経験)して分かる、失敗は多くしたほうがいいとはいいますが、結婚となればそうもいきません。
恋愛や結婚が長く続かないのは、どういう原因があるのでしょうか。
求める愛 与える愛

与える愛と求める愛があります。うまくいく恋愛や結婚の秘訣はやはり、与える愛にあるようです。
求めるか与えるかの違いですが、親子間の愛情関係にとてもよく似ています。子が一方的に求める愛、そして親が無償で与える愛、です。
これらは言葉通りですが、実際に交際の始まりにおいて、どちらの愛なのか見分けがつきにくかったりします。
例えば、言葉で愛情を示しながら、愛してほしい、認めてほしい、支えてほしい、理解してほしい、と求めている言動が多いことです。(勝手を許してほしい)
一方、無償の愛とは純粋に相手を想う愛なので、末永く変わりにくいものです。(求めることが少なくありのままの相手を認めている)
続かない恋愛、結婚
とかく人は、自分で満たせないものを恋愛、結婚相手に満たして欲しい と思うのものですが、恋愛や結婚において求めるばかりでは相手は次第に苦しくなってきます。
苦しくなるというのは、求めるという時点において既に、支配が存在しているからです。
恋愛が多くなる人というのは、更に加えて「与える愛」が乏しかったりします。乏しいとは、相手の気持ちに無関心なことです。
支配には、無償の愛が存在しないのです。
交際の数が多くなるのがその最たる理由ですが、なぜ恋愛が多くなってしまうのでしょうか。
自己愛
若い頃は積極的に出会いを求め、恋愛が多くなる時期でしょう。
失敗して傷つくことを恐れていれば機会を逃してしまいます。が、反対に恋愛の数ばかり増えてしまう人もいます。
そもそも、恋愛とは多くなるものでしょうか。
別れてすぐに別の人が出来る、常に交際相手がいる人というのは、共通して行動的で人なつこい特徴があります。
結論をいえば、恋愛が多くなるのは、自己愛で恋愛をしているからです。
エロスの結婚
エロスの結婚は、現世利益に基づく、打算的な価値観で、この人と結婚したら幸せになれるのだろうか、私のタイプだから好き、私のタイプじゃないから嫌いなどといった、まず、自分のご都合主義の動機と発想で相手を決めます。 ゼロの革命 運命を拓く宇宙の法則 宇場稔 p188~
ADHD 恋愛、結婚が出来ない、続かない、難しい原因
恋愛は相手への関心から始まります。ポイントになるのは、その関心が相手のどこに向くかです。
交際においては、その人の考え方、価値観が自分に合っているかが要になってきます。そのことに無頓着であれば、相手を自分の都合のいいように解釈していたり、こんなはずではなかったということがおこってきます。
関心が、その人の内面以外の付属するものにあるならば、それはむしろ愛情というよりも条件「求める」になるわけです。よって、条件が得られなくなれば関係も消滅することになる。
相手の内面に関心が乏しければ、後にすれ違いが多く、早くに破綻がきやすい。特に行動的なADHDの女性は、恋愛の数が多くなりやすい。
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大人 ADHD 女性、男性の特徴
大人のADHD女性は、明るく人当たりが良い反面、他者の心情をくみ取ることが苦手です。
そして、0か100の極端思考や、耐性の弱さから、重要な決断も安易にしてしまいやすい。
男女問わず人間関係の失敗経験から、前向きでパワフルな反面、自己肯定感が低いといわれます。
発達障害 ADHD 3大特性
ADHDは、不注意、多動、衝動性の三大特性があります。
そして、不注意優勢型、多動衝動優勢型、混合型、のタイプに分かれます。
特に多動衝動性が強いと、異性関係が多く、離婚率が高くなりやすい傾向があります。
衝動性 ― 後先考えずに思いつきで行動してしまう
衝動性はADHDの症状のなかでも生涯にわたって続き、しばしば大変かつ危険な影響を本人に与えます。衝動性とは、TPOやルールをわきまえず、思いついたことを後先考えずにパッと言動に移してしまう特性を指します。中略 しばしば浮気や不倫をしたりすることもありますし、男女ともに性感染症になっていたり妊娠のリスクが上がったりします。唐突で無遠慮な行動を繰り返すことから、職場だけでなく家庭でもトラブルが絶えず離婚率が高いという特徴もあります。 発達障害を仕事に活かす 星野仁彦 p91~
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まとめ
ADHDの人に限らず発達障害者の人は、自己や他者を正しく認識することが苦手なことから、失敗を繰り返しやすい傾向があります。
しかし男女ともにADHDの人は、そもそも多くの人を惹きつける魅力を持ちバイタリティーも旺盛です。
そうした才能をに生かしていくには、同時に苦手や不得意といわれる特性について十分に知ること他なりません。
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