ADHDは、先天的な遺伝の原因が80%といわれます。
両親共にADHDの場合54%、片方のみの場合は50%
遺伝的な原因があっても必ず発症するとは限りません。
後天的原因、環境の影響で同じ症状があらわれることがあります。
ADHD 原因

1 遺伝的原因
2 環境的原因
妊娠中の異常(妊娠中毒症、母親のストレス)
出生時の父親の年齢が高い
出生時の異常(未熟児、低体重出生)
出生後の感染症 乳幼児期の病気
3 後天的原因
虐待やネグレスト
ADHD 遺伝の割合
アメリカで行われた調査の結果です。
両親共ににADHDがあると、そのこどもにADHDが遺伝する確率は54%.
父親か母親のどちらかにADHDがあると、その子どもがADHDが遺伝する確率は50%
兄弟姉妹にADHDのこどもがいる場合、いない場合に比べ25%~35%上がる(5~7倍の率で発症する)
ADHD 特徴
ADHDは、注意欠陥多動性障害といい下記の3つの特徴があります。
不注意 - 注意散漫で適切に集中させることが出来ない
多動 - 落ち着きがなくじっとしていられない
衝動性 - 気になったらすぐ体が動いてしまう、すぐカッとなる
ADHD 問題点
発達障害の人は、コミュニケーションの問題がいわれます。
その原因は認知に偏りがあり、自己、他者理解に欠け一方的な行動になりやすい。
ADHD 課題
どう対応すべきなのでしょうか。
ADHD子どもの自己制御機能を高める指導のポイント
ADHDのある子供は、行動のみならず、言葉、感情、遊び、記憶、思考など、①人の精神活動の多くの制御が不十分で未発達な状態にあります。
いかに自己制御機能を高めるかが指導のポイントになると述べています。
さらに、事前に言い聞かせても、いざとなると自己制御力が利かず、その場で即指導しなければ、効果的でないとも述べています。
ADHDのある子供の指導にはスピードが求められます。即決して正しい方向へ導かねばなりません。
教師としても、親としてもかなり熟練が必要です。対応のスピードを上げるには、②十分にADHDを理解し、起こる可能性のある種々の場面を想定し、その状況に備えなければなりません。
何事も不意を突かれてはとっさの判断と対処が難しくなります。「想定の範囲」を広くし、どう対応するか、頭の中でも練習して、整理しておくことです。
P111 イラスト版ADHDのともだちを理解する本 こんなときこうする、みんなでなかよし応援団 腹 仁 + 笹森洋樹 P111
起こりやすい問題
- 子供
万引き、火遊び、事故、いじめ問題
- 思春期
非行、不登校、援助交際、不倫、中絶、ニート、事故(男子に多い)
- 大人
不倫、離婚、薬物、アルコール中毒、DV、虐待、買い物依存、ギャンブル、無職、うつ、貧困、自殺、犯罪
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対処法
起こりうる不測の事態を、前もって想定し備えることは大切です。
ADHDは、大人になっても事の重大性が分からず、道理を踏み外しやすい。
問題が大きくならないようにするために、否定をせず、その行動に対し短く言及します。
一貫した態度が重要です。
こちらの記事もご覧ください→脳の機能不全による原因のADHDは改善できる!正しい対処法とは?
まとめ
ADHDの特性で困難を抱えていることがあれば、専門の医師に相談することが出来ます。
正しい知識を得ることで、二次障害を防ぎます。
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