忘れっぽくてミスが多い、できないことが多くて仕事が遅い それってもしかしてADHD?

毎日同じことしているのに、ミスばかり、なぜ仕事が覚えられないの?

直して謝ってばかりで、仕事が進まず遅い。

まじめにやる気あるの? まわりからそんな声がひそひそと聞こえてきます。

忘れないようメモを取ったり付箋を貼っても、数が多くて効果がなかったり...

職場で必ずそういう人がいたりします。

仕事が遅いと期日に間に合わせることができず「仕事ができない」という烙印を押されてしまいます。

すると周囲との関係も悪くなってしまうことは避けられません。

発達障害のADHDの人が他の人より仕事が遅いのは、いくつかの原因が考えられます。

対処法はあるのでしょうか。

ADHDとは?

注意欠陥多動性障害といい、不注意、多動、衝動の症状があります。

  • 注意力に欠け、気が散りやすく(不注意)
  • 落ち着きがなく(多動性)
  • 時に衝動的な言動を取る(衝動性)

そしてADHDは3つのタイプの人に分けられます。

1 不注意優勢型

2 多動・衝動性優勢型

3 混合型

ADHDの人は共通して、注意散漫で落ち着きがなく非常にせっかちです。

そして人の話をよく聞けず、思いついたことをよく考えもしないで話したり行動したりします。

よく言えば反応が早く行動的ともいえますが、飽きっぽくておおざっぱ、ミスや忘れることが多いのです。

ですのでどうしても職場などで、いい加減で自己中心な人と思われてしまいます。

これは、本人の性格的ではなく脳機能の不全が原因によるものです。

脳の働きが普通の人とは違いできることとできないことの差が大きくアンバランスです。

仕事が遅いのは、怠け者であるとか努力が足りないということでは決してありません。

ADHDの人のできることとできないこととは、長所と短所ともいいかえられます。

ADHD 長所

  • 決断してから行動に移すのが早い
  • 新しいアイデアがひらめく
  • 好きなことは集中できる
  • 恐れずに挑戦することができる

ADHD 短所

  • 計画をたて努力することが嫌い
  • 細部を確認する作業を怠る、嫌い
  • 気が短く、気が散りやすい
  • せっかちで待つことが苦手
  • 共同作業が苦手

仕事が遅い原因は?

やるべきことをすぐにやらず、何でもすぐに手を付けず、先延ばしにする傾向があります

このことは下記の3つの理由があげられます。

  やるべきことをすぐに忘れてしまう   

  新しいことへの抵抗や不安があり面倒がる

  自分の興味関心があるものを優先してしまう

時間の管理も苦手なことから、計画的に行動し時間内に終わらすことができない。

なので「仕事が遅い」ということになります。

家でも職場でも、やるべきことが先延ばしになるので山積みになってしまいます。

仕事が遅い理由を、もっと具体的に例を上げてみました。

職場で仕事中によくおこること

  • 頼まれたことをすぐ忘れる
  • するべきことの優先順位がうまくつけられない
  • 整理整頓ができないため同じミスを何度もする
  • 指示や質問の意図が読めない
  • 何度教えても手順を覚えられない
  • 複雑な指示がわからない
  • 長い話をすると理解できない(復唱するがわかっていない)

仕事を頼まれる際におこること

  • 注意が逸れやすく仕事がなかなか進まない → 注意の転動が激しい
  • 理解に時間がかかる → 飲み込みが遅い自分ができる
  • 仕事量が分からない → セルフモニタリングが苦手
  • 一度に多くの仕事を言われると混乱 → 同時処理が苦手
  • 優先すべきことが分からない → プランニングが苦手
  • このやり方でなければだめだ → やり方へのこだわり

このことにより、ケアレスミスが多い 期限に間に合わない ことがおこる。

よって、仕事が遅くなるのです。



仕事が遅い 対策

机の上は必要なものだけを置き、気が散らないようにする

忘れないよう作業を時間に区切って紙に書き出す

作業に順序をつけた順から終わらしていく

または、言われた順番からやる

同時に作業せず、ひとつづつ仕上げる

時間を決め締め切りを作り、それを守る

忘れそうな場合は、携帯のアラームなどを利用する

また、頼めるなら人に声をかけてもらうなど協力してもらう

こちらの記事もご覧ください→発達障害ADHDに向いている仕事 天職と合わない仕事とは?

仕事が遅い 他の原因

仕事が遅い原因として他にもいくつか考えられます。

  • 体調管理が十分にできないことです。

ADHDの人は睡眠障害を伴いやすく、お昼を過ぎたころから睡魔におそわれ居眠りしているところをよく見かけます。

  • そしてもうひとつ、良い精神状態を常に保つことができないことです。

ADHDの人は、脳機能のアンバランスからできないことが多くせっかちで怒りっぽく周囲の人とのトラブルが起きやすい。

  • 依存症になりやすい。特に近い関係である家族との不和などによる。

例えば、アルコール依存で生活が乱れてしまうことです。(二次障害

お酒の量も加減が出来ず二日酔いで、次の日に影響をきたしてしまいます。

依存の種類

アルコール、買い物、セックス、共依存、恋愛依存、自傷行為

そして、自分の障害や特性を認識できない ことが多く、適職についていないことです。

避けたい仕事

同時に多くのことを求められる仕事

正確さやスピードをもと求められる仕事

細かい配慮が求められる仕事

などは向きません。

好きな仕事や得意な仕事とまではいかなくても、これらの仕事は作業が遅くなるだけではなくミスやトラブルにつながる可能性が高くなり負担が大きくなります。

そのために、ミスを誘発するなど人間関係も悪化しやすく退職に結びつきやすくなります。

ますます自信をなくし悪循環に陥ります。できるなら避けたい仕事です。

こちらの記事もご覧ください→ADHD、アスペルガー併発 特性を活かす仕事と避ける仕事 適職を考える

まとめ

ADHDの人はワーキングメモリ(作業する際に記憶し処理する能力)が弱く、できないことが多かったりします。

細かいことも苦手で、仕事をする上で困難がつきまといます。

しかし好きなことに関しては集中力を持続でき、仕事でも優れた成果をだすことができます。

なので好きなことをつい優先しがちでやるべきことが後回しになってしまいます。

障害の特性を知ることは、こうした傾向も分かり対策ができ、無用なストレスから解放されます。

なのでまずは正しく特性を理解することが大切です。

こちらの記事もご覧ください→大人のADHD繰り返す仕事ミスの原因 対処法と解決策