ADHD、アスペルガー併発 特性を活かす仕事と避ける仕事 適職を考える

発達障害であるADHDとアスペルガーの併発は珍しくはありません。

特にADHDは他の発達障害との併発は60%~80%、単独であることのほうが少ない。

発達障害はマイナス面ばかりでなく、持っている才能が少しでも職業、仕事で活かされるには、障害特性や得手不得手、適性をよく知ることが重要です。

 ADHDとアスペルガーの発症率

色々な統計がありますが、ADHDは10人に一人ます。

アスペルガーは100人に一人とADHDに比べ少ない。

男女比は、女性より男性のほうが多い。

 ADHDとアスペルガーの併発

発達障害は、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害があります。

この3つは併発しやすく、他の精神疾患との合併も含め複数併発していることもあります。

ADHDとアスペルガーが併発している場合、全ての症状が現れるわけではなく、無い症状もあります。

ADHDとアスペルガーは共通する症状と正反対である症状があります。下記参照

 ADHDとアスペルガーの特徴

1 相違点

  ADHD   アスペルガー
  • 人当たりが良い
  • 時間が守れない
  • 計画性がない(場当たり的)
  • 状況判断がない
  • 飽きやすく
  • 刺激や新しいものを求める
  •  人に興味を抱かず無関心(コミュニケーションの問題)
  • 時間を守る(決まりを守る、固執する)
  • 計画性がある
  • 状況判断がある
  • 一つのことを続ける(こだわり)
  • 一定のやり方に固執する(こだわり)

2 共通点

  • 過集中(ADHDは短い、アスペルガーは長い)
  • 偏食思考
  • 自己中心性
  • 社会性がない(不適応)

3 その他

  ADHD   アスペルガー
  • 忘れ物が多い(不注意)
  • ミスが多い(不注意)
  • ケガや事故が多い(不注意)
  • じっとしてられない(多動)
  • 順番が待てない(多動)
  • キレやすい(衝動)

 

  • 変に正義感が強く相手を責める(対人関係の問題)
  • 視線を合わせない(コミュニケーションの問題)
  • 空気が読めない
  • 人の顔が覚えられない
  • 手先が不器用
  • 協調運動が苦手
  • 感覚・知覚の異常

 

  適性を知る重要性

学齢期に適切な診断を受ける重要性

新奇追及傾向独創性あくなき知的好奇心は長所にも短所にもなる症状で、過集中傾向もあわせてうまくプラスの方向に活用できれば、自分の才能や能力に合った職業に就き、思う存分、独創的な仕事をやることができ、結果的に素晴らしい業績を残せる可能性があります。

発達障害を仕事に活かす 著者 星野仁彦 より引用 P204~

そのようになるには、職業選択を決める時期の中学、高校の時期までに保護者と教師は子供の発達障害に気づき病院で正しい診断を受けることが望ましいといわれます.

職業選択をあやまるとマイナスに作用してしまい、長続きせず転職を繰り返したり、ニート、引きこもり、家庭内暴力、うつや依存症になったりします。

 転職を繰り返す原因

  • 自分を客観視できない
  • 自分の得意不得意を理解していない
  • 長期的な人生の目標、理想像が描けない
  • 目先のことしか考えられない
  • 長期的に努力が出来ない

想像力に欠ける特性から、自分に合っていない仕事を選択しやすく、合うまで探し続けてしまうこともあります。

仕事ではミスが多く、周囲から信頼を得られず自信を無くし辞めてしまいやすい。

その上コミュニケーションの問題も加わります。障害特性は完治せず、努力だけでは改善しにくいのです。

天職とまでいかなくても、不得意な仕事だけは避けたいものです。

こちらの記事もご覧ください→女性のADHDとアスペルガーの併発 職場や家庭での特性とは

 ADHDとアスペルガー 得意な仕事

ADHD (自主的、活動的な仕事)

  • ひらめきや企画力を生かされる仕事
  • 新しい情報を集める仕事
  • 臨機黄変手早く作業する仕事
  • 自主的に動く仕事

アスペルガー (反復的、規則的な仕事)

    • 計画的規則的な仕事
    • 専門知識を使う仕事
    • 同じ作業を反復する仕事
    • 膨大な情報量を扱う仕事

ADHDとアスペルガー 苦手な仕事

ADHD

  • 文字や数字などの正確に入力する仕事(ミスが出る)
  • 同じことを続ける反復作業の仕事(ストレスがたまる)
  • 計画的な仕事(予定に従わず、やりやすいところから手を付けてしまう)
  • 自分から動くより待つことが多い仕事(飽きてしまう)

アスペルガー

  • 臨機応変に計画を変更する仕事(会話がずれる) 来客、対応 商談
  • 顧客ごとの個別対応を求められる仕事
  • 毎日違う場所へ行く仕事(その場に合った言動) 営業
  • 複数作業の同時進行する仕事(メモを取りながら電話に出る)



ADHDとアスペルガー 向いてる仕事

専門的 → 研究者 学者 医師 理数系や美術の教師

刺激と変化 → 警察官 記者 マスコミ関係 作家 プロデューサー

機械を使う → 調理師 電気技師 理容師 自動車整備士

視聴覚的 → カメラマン スタイリスト 漫画家 建築業 コンピューター

 ADHDとアスペルガー 向かない仕事

  • 人格が問われる →  保育士 看護師 介護士 弁護士
  • 同時に複数の要求に答える →  ウエイトレス 調理師
  • 不測の事態への対応 →  コールセンター 顧客窓口
  • ミスが大事故になる →  パイロット 運転士 交通運輸関係
  • 協調性、対人スキルが要求される → 営業職 接客業
  • 管理能力が求められる →  経理 人事 総務

こちらの記事もご覧ください→ADHDは遺伝が主な原因 ADHD親の特徴と子どもの確率

 まとめ

自分に合わない職業に就いてしまわないようするには、自己認知をして職業選択をよく考えることです。

ADHDの要素が強いのか、アスペルガーの要素なのかで大分違ってきます。

得意不得意によっても、ストレスの具合も変わってきます。

正しい診断名、障害特性を十分に知り、アスペルガー、ADHDそれぞれに向いてる仕事に就くことが重要です。

こちらの記事もご覧ください→特徴の違うADHDとアスペルガーの併発とは?分かりにくい診断の原因