高機能広汎性発達障害子供の特徴のチェックリスト 対応法、留意点とは?

高機能広汎性発達障害の子供達は知的障害がないために、性格や育て方の問題であると誤解されることが多い。

高機能広汎性発達障害の子供の特性と言われる特徴は、基本的に変わることはありません。

その特性を理解せずに親や教師が無理に矯正しようとすると子供に強いストレスを与えパニックを起こします。

子供の能力を伸ばし、思春期の時期二次障害につながらないための正しい理解と的確な対応法、留意点とは?

 ASDとは?

以下の2つを総称して自閉症スペクトラム障害(広汎性発達障害  PDD)といいます

 自閉性障害(言語発達に遅れがある)

  • 高機能自閉症{自閉傾向が強く知能指数IQが70以上ある 知的障害を伴わない}
  • 低機能自閉症{自閉傾向が高く知能指数IQが70以下 知的障害を伴う(カナー症候群)}

 アスペルガー症候群 (知能が高く言語の発達の遅れはない)

 高機能広汎性発達障害とは?

知的障害を伴わないアスペルガー症候群高機能自閉症のことをいいます。

高機能とは機能が優秀と言う意味ではなく知的障害より基準が高いことを表す。

 高機能広汎性発達障害 子供の特徴チェックリスト

想像力の問題

高いところに上るなど危険な行動 - 危険を予測できない

文章の読み書きが苦手 ー 物語文、感想文、作文など

自己抑制力の問題

好きなことが辞められない - 時間の感覚が薄い

時間になると音が鳴る時計を置くなど

場に合わない大きな声で話す - コントロールが効かない

状況理解と約束を守る体験をする

状況認知の問題

一方的なかかわりになる ー 相手の気持ちが分からない

具体的にルールや付き合い方を教える

言語やマナーを活用出来ない - どの状況で実行するか分からない

場面を捉え実行を即しロールプレイする。出来たらほめる。

事実と異なることを言う ー 本人はうそをついてる自覚はない

見聞きしたこと想像したことを分けて聞き取り代弁してあげる

人との距離感がつかめない - 馴れ馴れしかったり他人行儀だったりする

その都度教える

場や空気を読めない - 周囲を見て判断する体験を積めない

状況、表情を根気強く説明していく

社会性の問題

会話中目が合わない - 目を見る意味が分からない

遊びの中で工夫してみる

場にそぐわない行動 ー 鼻をほじるなど他の人の目を気にしない

目立たないやり方や代用品を使う

一人遊びが多い - 皆に合わせられず一人が好き

大人が間に入って取り持ってあげる

コミニケーションの問題

言われた言葉をそのまま繰り返す ー おうむ返し

会話がかみ合わない - 言葉の裏の意味が理解できない

あいまいな表現を避ける

独り言をいう - 独自の世界に入っている

急に声をかけずタイミングを考え声をかける

冗談が通じない - 言葉通りに解釈する

相手の表情が読み取れない為、通訳してあげる

会話が続かない - 相手の言っていることや答え方が分からない

具体的にゆっくり話す

人の顔や名前を覚えられない - 部分に注目し全体像が捉えにくい

手助けをしてはっきり伝える(全部を覚えなくてよい)

感覚のアンバランス

大きな音が苦手 - 聴覚過敏

衣服の調節が出来ない

人や物によくぶつかる

手先や運動が不器用

狭いところに入りたがる

色々な物の匂いを嗅ぐ

こだわり

急な予定変更が苦手 ー 大きな不安を感じる

前もって知らせる

好き嫌いや偏食、いつもと同じ食べ物しか食べない ― 感覚過敏

いつも使用している食器にする 細かく切る

触られることやちょっと手についたものを嫌がる - 感覚過敏

 常道行動

物や行動、場所に強く執着する - とまどい不安を感じるため

手をひらひらさせる - キラキラしたものが好き

跳ね続けたり体を揺らす - 楽しくて心が落ち着く

 高機能広汎性発達障害の子供への対応法

  • できることから教える
  • 短かめに具体的に一つずつ伝える。
  • 分からないときは絵など視覚的に見せる
  • 代名詞や集合名詞より具体的な言葉を使う
  • 漠然とした指示でなく具体的、シンプルに言う
  • 身だしなみや服装に気を付ける
  • 前もって予定を伝える

 高機能広汎性発達障害の子供への留意点

  • 言葉を省略しない
  • 特性を無理に矯正しようとしない
  • 大声でや否定的に叱らない
  • 無理に友達と遊ばせない
  • 得意なものを褒めて伸ばす
  • 一人になれる場所を作ってあげる

 まとめ

高機能広汎性発達障害を含む自閉症スペクトラムの子供達は、対人関係や社会性、想像力やこだわりなどの問題があり、大きなストレスを抱えています。

このことは、なかなか周囲に理解を得られず、いじめや二次障害につながることも多く日頃から生きづらさを感じています。

このことが少しでも軽減され、特性を生かし持っている能力が伸ばされるには、特性の理解と適切な対応が重要になってきます。

それには特性の早い発見(チェックリスト参照)と専門家への相談がかかせません。

こちらの記事もご覧ください→知的障害が伴わない高機能広汎性発達障害とADHDの共通する問題点とは?