行動障害の原因を考える! 他害を引き起こさせないための日々の対応とは?

他害が多い、他害がおさまらないといった場合、それを止めたり抑えたりするのはもちろんのことですが、それはあくまでもその時の応急処置にすぎません。

行動障害の対応を考える前に、他害はいったいどうして起こってしまうのか?

なぜ暴力をふるうのだろう、なぜそんなに怒るのだろう、と親は思います。

では反対に、そうした子供はいったいどう感じているのでしょうか?

そのことについてまず考えてみたいと思います。

行動障害とは?

行動障害は、本人の障害の特性と環境との不適合により起こるといわれます。

特に、発達障害である知的障害自閉症にあらわれる問題行動です。

発達障害

発達障害は脳の機能の障害で、親の育て方や病気、精神疾患ではありません。

脳の機能とは認知機能のことで、理解力、記憶力、計画力、実行力、想像力のことです。

発達障害の人はこれらの機能がアンバランスで偏りがあり、知的には問題がないADHDやASDは個性と思われています。

知的障害

環境に敏感で、ストレスを抱えやすいため感情が高まりやすく情緒不安定になりやすい。

認知する能力や自制する力も同年齢の子どもより弱く、後先考えずに行動する。

注意されても覚えることが難しいのでパニックになりやすい。

こちらの記事もご覧ください→行動障害を未然に防ぐには? 知的障害という世界を知ることから~そして理解へ

自閉症

子供の頃から言葉の遅れなどがあり、成長が健常者に比べ非常にゆっくりです。

その他に、コミュニケーション能力に問題があり人の気持ちが理解出来なかったり、こだわり感覚過敏などの問題があります。

 他害の原因と対応を考える

発達障害の人は、10人1人いるといわれます。

大多数が健常者で占められ、社会での規律は健常者の基準なため発達障害の人(特に子供)にとって、分からないことや出来ないことが多く非常に生きづらい。

例えば人に関心がない自閉症の人(特に子供)にとって「相手の人のことも考えて」という注意は、意味が分からないのです。(他者認知

何で相手のことを考えなくてはならないのか?さっぱり分からないといったかんじでしょう。

自分の好きなように、自由に、おもむくままに、したいようにして、なぜいけないのか?。

日常は、何かしてると思いがけず中断させられ、邪魔されたり、命令されたり、強要されたりで、子供は拒否して抵抗していったい何が悪いの?というかんじでしょう。

自閉症の子供は言葉が遅く言葉の理解も遅いので伝わっていないことも多く、訳が分からずそのことも大きなストレスの要因になります。

大人はなぜ嫌なことをさせるのか。

なぜやりたくないことを無理にやらせるのか。

抵抗しても分かってもらえず、日々繰り返されるのです。

子供も学習出来ないので変わらず抵抗し続け、不満がたまり異常に攻撃的になっていく。

人がたくさんいる幼稚園や学校などは落ち着けずストレスになりやすいため他害をしてしまう。(ストレス耐性が低い

自閉症児は非常に過敏なため些細なことで不快を感じ、物を扱うように人に危害を加えます。

友達が痛がって泣いても何も感じません。(コミュニケーションの問題

分からない、感じないため躊躇や容赦がない。

健常者の子供と違って、ためらいがなく抵抗の反応も早い。

YesかNO、0か100かの両極で、好き嫌いがはっきりしています。

大人になっても変わらず融通がききません。

自分にとって邪魔で不快で障害になるものはすぐさまやっつける(衝動性)といった具合で、本人はただ単に欲するままに行動しているにすぎません。

分からないために、他害が始まりだしてから言って聞かしてもほとんど効果がない。

反対に、分からないままずっと子供に余分なストレスがかかっていたともいえます。

集団行動が苦手な自閉症の子供は成長がゆっくりなので、他害がおさまらない場合あまり早いうちの幼稚園は無理があることもあります。

他害、行動障害は、子供の必至な抵抗の心の叫びとも考えられます。

周りからは、わがままで自分勝手にしか見えませんが、日々出来ないこと、分からないこと、バカにされてくやしいこと、叱られることが多いこと、予定が変わることなど、いつも多くの不安やストレスにさらされています。

障害によるハンディは健常者には想像もできない不安やストレスになっています。

なのでこのことは、他害の対応として最優先に考慮すべきことではないでしょうか。

生活面においても、ストレス要素を取り除くための改善点がまだまだあるのかもしれません。下記参照

こちらの記事もご覧ください→ADHDは遺伝が主な原因 ADHD親の特徴と子どもの確率

自閉症の子供がストレスになること

騒音 大きな音

人の多い場所や集団行動

予定外のことや変化

否定されること

体を触られること

ストレス要因になることは、日々できるだけ取り除いてあげる。

自閉症の子供が安心、安定すること

一人の場所で一人で遊ぶ

いつもと同じこと(道順ややり方)

常同行動

指示を絵などで視覚的に伝える(理解)

カレンダーに予定を記す

余計な物がない片付いた部屋

褒める(自尊心が高まる)

少々のことは目をつむり、日々心が安定できることを優先する。

他害の時は、怒らずに冷静に一貫してその行動をやめさせる。



まとめ

自閉症の人に限らず発達障害の人は、感情のコントロールがききにくくストレートに言動にあらわれます。

自分の思いを相手に伝えることが苦手で、人に助けを求めたりすることができません。

行動障害である他害は心の形そのものであり、困っているサインともいわれます。

そのことが解消もしくは無くならない限り、おさまらないともいえます。

他害の対応策、それは常識を捨て柔軟に根気強く子供と接し他害をおこさせないようにすることです。

また、この子供達が特性をもちながら成長し大人になっても、ストレスに弱く不器用さが残ります。

発達障害が大人のDVに関係することからも、同じく家族、周りの十分な理解が不可欠になります。

こちらの記事もご覧ください→子供の行動障害はなぜ起こるのか?いかに心を安定させ軽減できるか?