多くの精神的DVの原因は脳の働きにあり、コミュニケーションに欠ける発達障害の特性にあります。
精神的DVのトラブルは、人に関心を持たない発達障害の不適応の症状です。
人間関係に重点におく一般の人と、自由にやりたい発達障害の人との違いで諍いがおこる。
我を通す発達障害の人が、修正を求め太刀打ちできないパートナー(共依存)へDVへと発展していく。
一人世界の発達障害の言動に抑制は働かず、結婚という枠組みにはきちんとおさまらないのです。
発達障害とDV(虐待)は関係性が高いことが分かっています。
問題は先伸ばしにせず、また一人で悩まず、弁護士やその他機関に相談をおすすめします。
精神的DVとは

精神的DVは夫婦喧嘩と混合しやすいですが、言葉の暴力だけではありません。
暴力以外の不当な行為で、パートナーへの人権侵害に相当します。
DVは婚姻生活を破綻させる行為で、正常な大人の行動ではありません。
精神的DVは、認知と制御が不能の状態です。
虐待者は、他者認知はもちろん自己認知に欠如し、DVの自覚はありません。
正常な判断が出来ないわけですが、それはDVがおこっている時だけでしょうか。
日頃から、認識や判断(認知)に偏り(ズレ)が多く見受けられないでしょうか。
例えば、
- 支配的で完全な上からの言動
- 言うことがつじつまがあわない
- 言うことに一貫性がなくコロコロ変わる
- 言ったことを忘れている
- 自分だけ好き勝手に行動する
- 平気でうそをつく
- 都合が悪くなると怒り出す
- 後先が考えられない言動
精神的なDVモラハラの例
誹謗中傷や暴言を吐く 罵ったり怒鳴り散らす
困るようなことを言っておどす 人格の否定する 監視や行動をチェックし束縛する 日常の行動を制限する 大事なものを壊す 生活費を負担しない 継続的に無視をする 同居をしない 不倫をする |
精神的DVモラハラする人の特徴
精神的DVをする人は、態度は尊大ですが大人になりきれない子供です。
一方的で、人と情緒的な関わりが持てません。
DVは、相手の尊厳を奪う行為であり相手の存在を認めていません。
性格と混合しやすいのですが、DVには原因があります。
「困らせる人」に共通するのは、相手の些細なミスを絶対に許さない、融通がまったくきかない、他人に対して上から目線だったり厳しすぎたりする、すぐに相手を馬鹿にする、すぐにキレる、言葉尻を捉えて執拗にくちで攻撃する、相手を徹底的に論破する、人を気づ付けても平気、常に自分が正しくて相手が間違っているなどというような言動をとり、相手を精神的・身体的にとことん追いつめる等をします。
いわゆる一種のパワハラです P4~
結婚してから相手がそういう「困らせる人」だと分かった場合も悲劇です。 P5~
本人は「自分には問題がない」「うまくいかないのは相手がわるいからだ」と頑なに思い込んでいて問題は自分のほうにあるなどというような自覚はまったくといっていいほどありません。 P6~
つまり彼らは自分の特性を知らないがゆえに、他人に対しては「困らせる人」になって人を傷つけ、自分に対しても傷つけ追い詰めていくのです。 P7~ 発達障害を仕事に活かす 星野仁彦

発達障害
主に、注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、があります。
発達障害は脳の機能の障害で、親の育て方や病気、精神疾患ではありません。
脳の機能とは認知機能のことで、理解力、記憶力、計画力、実行力、想像力です。
2つは脳の機能不全による障害で、それぞれ同じ脳の前頭葉に原因があります。
前頭葉とは、感情のコントロールを司る機能で、前頭葉に問題があると人間らしさに欠けた行動をとりやすい。
こちらの記事もご覧ください→ADHDは遺伝が主な原因 ADHD親の特徴と子どもの確率
ADHDとASD
- ADHD(注意欠陥多動性障害)
不注意 注意散漫で人の話をよく聞けず、自分の興味関心以外には反応が薄く無関心。
多動衝動性 せっかちで怒りやすく衝動的で、ストレス耐性に弱い。
抑制が働きにくく感情を抑えにくい。
新奇追求傾向から飽きっぽく新しいものに関心が移りやすい。
付き合う人や仕事、家などを変える傾向があり、パートナーとの関係が悪くなると関係に執着しません。
- ASD(自閉症スペクトラム)
コミュニケーションの問題から、人付き合いが苦手で一人でいることを好む。引きこもりやすい。
こだわりが強く常同行動があります。
変化を嫌う。
こちらの記事もご覧ください→大人の発達障害 ADHD女性、男性 恋愛、結婚が出来ない、続かない、難しい原因
精神的DVと夫婦喧嘩の違い
精神的DVは、身体的DVに比べ暴力的な行為がないため、夫婦喧嘩との境界があいまいです。
夫婦喧嘩は、どこかで折り合いをつけたいことがありますが、DVは相手に権限がなく、一方的で相手に深いダメージを与えます。
精神的DV加害者への対応
暴言を吐く相手の感情を、言い返してあおらないほうがよいでしょう。
自分の行為を認識できない相手と言い争ってもあまり意味がなく、追い詰めれば暴力に発展してしまうこともあります。
しかし、毅然とした態度で対応していくことです。暴言がひどくてもいつまでも続きません。
相手の考えに同調することもありません。自分が正しいとますます横柄な態度に拍車がかるからです。
発達障害 精神的DVの相談
精神的な苦痛を長年放置するのは、知らず知らず追い詰められその状況に気づきにくいものです。
DVは自身と子供に精神的な苦痛、不安、失望を与え、長く放置していれば、精神的な疾患につながっていきます。
また、親の精神的DVを、日頃子供に目撃させることもDVに含まれます。
DVが酷ければ、生きていく気力や希望を失い、子供が生きずらさを抱え引きこもることもあります。
子供は見たもの聞いたものをそのまま学習します。
発達障害と思われたら、発達障害の専門医のいる病院に診てもらうことをおすすめします。家族の相談も可能です。
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まとめ
パートナーは、なかなか人にも相談しづらしく、一人で抱えがちになります。
子供がいれば学校のこともあり、経済的にもすぐに動けないのが現状です。
精神的DVは、身体的DVと同じく、子供の発達過程の脳に影響を及ぼす可能性があります。
DVを受けている本人だけでなく、子供にも大きく影響を与えます。最終的には、DVを受けている自身が今後どうしたいのかです。
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