仕事と家族にあらわれる発達障害の特性と生き方

私たちが意欲的に生きてく原動力は、家族によって培われているといっても過言ではありません。

私たちは最も身近な家族によって支えられ、人が恐れる孤独や死の不安を感じずにいられるからです。

しかし、様々な事情で家族のトラブルがが絶えず円満な家庭が築けない人もいます。

仕事や人間関係による悩みや生きづらさも、元をたどれば家族に起因し、幸福の鍵を握るのも家族であり避けては通れないものでもあります。

引き合う関係には2つの要素がある

共通と相反する要素です。

共通とは人格の土台となった養育環境に関係し、相反とは自分にない惹かれる要素で、親(母)に起因し、叶わない、傷つけられる相手にもなりうる。

また、関係を維持していくことが難しい組み合わせがあります。

相反する発達障害と健常者の関係です。

現代人が抱える心の病は、健常者と発達障害者の生き方違いが原因に多い。

互いの生存争いに負けた両者の敗北の原因も異なる

健常者社会で適応できず、二次障害を抱えてしまう発達障害者。

自尊心を失い、他者本位で自己喪失してしまう健常者。

一方は自我を変えられず、一方は他者に影響を受けやすい。

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発達障害の特性

脳の機能障害で、症状は進行性ではなく発達や介入によって変化します。

脳の機能とは認知機能のことで、理解力、記憶力、計画力、実行力、想像力のことです。

表れ方には「遅れ」知的障害、「偏り」ADHD、LD「歪み」自閉症スペクトラム(アスペルガー)があります。

発達障害は主にADHDと自閉症スペクトラム(アスペルガー)で、メモリーの量が対称的です。

忘れっぽく短期集中型のADHDはメモリーが少なく、アスペルガーはメモリーが多すぎるために覚えすぎてしまう。

ADHDの人は集中力が続かず、人の話をよく聞けない。落ち着きがなくせっかちでイライラしやすい。

アスペルガーの人は脳細胞が多いために過敏症で、一度に複数のことを同時処理する。執着しやすくまわりくどい言い方をする。

うまくいかない原因

発達障害の人は、0か100の両極思考で融通がきかず一方的な言動であることがいわれます。

柔軟性の無さは、受け答えの早さや一歩も譲らない姿勢にあらわれています。

このことは想像力に関係し、相手の心情を理解できず無関心で、言動が率直です。

そのため自分の考えが既に固定化され、人に左右されず、時に非情断をとる。


病む原因

人間だけが他者の視点に立ち考え行動する。

心が病む人の多くは、他者の視点に基準をおき自分の評価を他人に委ねてしまうことにあります。

他者の視点に立つことは、目的(円滑、幸福)のためのスキルであって我慢することではありません。

このことは、学校教育や親からの刷り込みで混合しやすいのかもしれません。

外交においても自国の利益を優先し、営業でも他者の視点に傾けばものは売れません。

生きづらさの原因は、分からずに変えられない自我、もしくは自己の不確立である。

機能不全家族がもたらすもの

一番身近である家族の存在は、生きる力、意欲、エネルギーの源です。

既婚者は独身者より寿命が長いことがいわれます。

マズローの5段階の欲求で、人は承認を求めます。

承認とは、理解、支えであり、愛情がもとになっています。

車でいえば燃料にあたり、不登校や引きこもりは悪いと分かっていてもエネルギーがないために動けないのです。

夫婦が不和な家庭は、否定的なエネルギーに満ち、子どもは肯定的な考え方が育ちにくい。

機能不全家族には、自欲と責任転嫁、依存が往々にしてあり、生きづらさの原点といえるでしょう。

発達障害 仕事と生き方

万物は両極の側面を持つ

バランス型の健常者に対し、発達障害の人は1つのことに秀でているスペシャリストです。

このことは、互いの役割を意味します。

特性はネガティブな側面を見れば協調性の欠如であり、共感性や感情移入の欠如、自己中心性につながり、頑固一徹、独善的ともいえますが、専門的技術職として成功するにはいずれも不可欠な要素です。

突出した凸の部分こそが、実は「専門性を獲得し高めていくのに適している」といえます。

周りからアレコレ思われたとしても自分の信じていることを追求する、自分は常に絶対に正しいのだと思ってやり続けることが求められます。これはまさに発達アンバランス症候群(凸凹症候群)の人たちの特性です。 発達障害を仕事の活かす 星野仁彦 P186

特性が合えば仕事には発揮されますが、家庭を築いてく上で困難な性質にもなります。

しかし、関りを持つ互いの関係性から不足を補っている同士といえます。

まとめ

両親の不和から受けた影響が大きいと感じるなら、子供に与える影響も同じになりやすい。

否定が人に与える影響は、自分が思うより大きく、近い関係である家族ほど自覚をすることが難しいでしょう。

気付かずにいると一番大切な家族を失うことになってしまいます。

人との良好な関係は家族の関係で養われ、喜びも幸せも身近な家族から多くもたらされます。

互いの違いは役割であり、争うことではありません。縁があること、おこることには理由があるからです。

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