機能不全家族はなぜ繰り返されるか 依存が隠れる大人の愛着障害とは

うまくいかない関係には、理由があった。

うまくいかない、理解し合えない、傷つけ合ってしまう関係があります。

愛着が不安定な健常者と、独りよがりな発達障害の関係です。

両者は最も分かり合えない組み合わせで、共依存の関係ともいえます。

共依存の関係は機能不全家族をつくり、親子を通じて次の世代に再現されていきます。

また、共依存の関係は結びつきやすい。それはいったいなぜなのでしょうか。

親との関係にヒントがあるようです。

そして、生きずらさは機能不全家族が原因です。

互いに傷つけ合わないためにはどうしたらよいのでしょうか。

依存とは

どんな人にでも、一つは何かに依存しているものがあるといいます。

それは愛する奥さんであったり、夫、可能でなければ愛人であるかもしれません。

シングルの人であれば子供であることも、子供であれば親ですね。その他、恋人、ペットという人もいます。

要するに、この人がいるから今日も一日頑張ろうと張り合いになる存在のことです。

大抵は家族であることが多いのでしょうが、依存の対象は人ばかりであるとは限りません。例を上げると、

お酒、煙草、薬物、買い物、ゲーム、ネット、ギャンブル、占い、宗教、仕事、その他、数えきれない程あります。

そして、その依存の中でもその人の健康や生活に支障をきたしてしまうものをアデクションといいます。

アデクションの原因

なぜ、健康や生活に支障をきたすまで依存してしまうのでしょうか。

大人は特に仕事のストレスや、うまくいかない人間関係による孤独感から依存にはまっていきやすい。

抜け出せずにいると、知らず知らずのうちに自らの身を滅ぼしていきかねません。

なぜ人間関係がうまくいかず、アデクションに陥ってしまうのでしょうか。

機能不全家族による愛着が不安定なAC、コミュニケーションが苦手な発達障害が考えられます。

機能不全家族とアダルトチルドレン

機能不全家族とは親の、アルコール 薬物 ギャンブルなどの依存、DV虐待などの暴力、浮気 離婚 自死がある家庭をいう。

また子供に安心、安全、保護を与えられず、アダルトチルドレンを生む家庭です。激しい夫婦喧嘩が絶えない家庭も含まれます

子供に与える影響は、自己肯定感が低さから大人になっても良好な人間関係を築けない、人を信頼できない、不安があり完璧主義になる、など。

このような大人をアダルトチルドレン(AC)といいます。

また、ACは愛着障害を抱えやすい。

常に我慢を強いられてきた経緯から、自己犠牲的で自分を大事にできず、人間関係にもそのことがあらわれてきます。

こちらの記事もご覧ください→子供に無関心、過干渉だった親への怒りが、機能不全家族をつくる

うまくいかない共依存の関係

そもそも定形発達(健常者)と発達障害は脳の働き方が違い、考え方や捉え方にあらわれます。

自分事以外に無関心な発達障害の人は、人の心情に疎く自己中心的な言動になります。

機能不全家族で愛情に枯渇した健常者と発達障害の組み合わせは、互いを支え合いません。

承認欲求が強いACを、発達障害の人は受けとめられないのです。

そんな発達障害を責めながらも、見捨てられ不安の強いACが世話をする。

責められても変わらない、また傷つける発達障害から離れない。

このことは、結婚する前から違和感としてあるものです。

反対に発達障害の人は、責めることはあっても相手を変えようとはしません。(他者に関心がない)

更にいえば、率直で素朴であるため、状況を悪化させているのはもう一方であることがあります。

大人の共依存の原因は愛着障害

機能不全家族に多い(子供にとって)毒親は、過干渉、無関心、虐待,ネグレストなどのいずれかがあります。

この傾向は発達障害の人に多いとされますが、ACも家族性から繰り返しやすい。(連鎖)

こうした親は、理解や想像力に欠けることで他者の心情がくみ取れず、他罰的で支配的一方的な関わりになります。

支配性の強い親は、実は劣等感のかたまりで、とても幼く認知に大きく歪みがあります。

こうした過酷な環境下で、ACは愛情を学べず他者の苦しみに対する理解が希薄になる。つまり結婚した妻、夫に愛情を注げない。

愛情に枯渇しながら、かつ相手を愛することに乏しく、自ら良好な関係を築きにくい。

両価的な矛盾を抱えている

求める気持ちと拒絶する気持ちの両方が併存している状態のことである。 愛着障害 子ども時代をひきずる人々 岡田尊司 p233

親との関係性を他者で再現する = 馴染みのある、親と共通して情が希薄な相手と関係をもつ。

愛情を求めるACにとって、心の交流が持てない関係ほど辛いものはありません。

その鎮圧された寂しさや憤りが怒りになってパートナーに向けられ、一層夫婦の機能を果たさなくなる。

ACは、愛着の不安定さから相手のモチベーションを下げ自ら不仲を招き、次のステージすなわち恋愛や結婚でも繰り返しやすいのです。

では、共依存ではない関係とはどのような関係でしょうか。

こちらの記事もご覧ください→恋愛、結婚する相手が発達障害ADHDだった 引きよせ合う関係性とは

大人の共依存と相互依存の違い

相互依存とは、どちらも精神的に自立していて、互いの良いところ悪いところを認め合っている関係です。

状況によって依存しあえる関係です。

共依存の関係は、互いに支配し合ったり、相手と自分の区別がなく自分のことも見えなくなってしまいやすい。

しまいには、共倒れにもなってしまうこともあります。



機能不全家族による愛着障害の克服

変われるもののほう(AC)が自立する。依存をしない、つまり相手を変えようとしないことです。

妻、夫がどうだから、親がどうだから、子供がどうだから、これです。かえって悪化させてしまいかねません。

ACは自分の生きがいについて考えていくことです。相手の承認を求めない、相手で満たされようとしないことです。

親の呪縛を切り自身を立て直していくことが先決です。そうなれば相手のことが気にならなくなります。

自分の心に常に向き合うことです。

しかし、本来の自分を取り戻す作業は容易ではありません。

偏った考え方や捉え方は、自分だけでは分かりづらいことも多いからです。

その際には、カウンセラーや医師など人の手を借りたり、関係の本を読む、様々な方法があります。

こちらの記事もご覧ください→思考の歪みである不安の解消の方法には、認知行動療法がある

まとめ

機能不全家族が全て悪いことではないのでしょう。生きていくため幸せになるために、人より数倍考えてきたからです。

しかし人間として最も重要である愛着の根底なくして、満足のいく人生をどれだけの人がおくれているのでしょうか。

限りある人生でかけがえのないものは何か、以外に見失いやすいものであるのかもしれません。

こちらの記事もご覧ください→遺伝が主で10%の確率の発達障害 問題は発達より愛着にあった