大人のADHDの特徴と治療 発達障害の結婚や社会生活の支障

家族が発達障害のADHD、多動・衝動性優勢型は症状が強く機能不全家族になりやすい。

機能不全家族とは、心の疎通がなく、争いや暴力、放棄など、家族の機能が失われた、または果たされない家族をいう。

このような家族には共通して、発達障害の障害特性が原因にある。

 大人ADHDの特徴や症状

1 不注意

  • 注意集中、持続ができない
  • 話しかけられても聞いていない様に見える
  • 外部からの刺激により注意がそらされる

しかし興味を感じる特定の対象に対しては、むしろ過剰な注意、集中力が向けられる。

特定の事柄に注意持続する「持続性」、周囲の様々な事柄に注意を配分「分配性」、必要に応じて注意の対象を切り替える「転換性」、に問題があることが多い。

人が普通に行っている、周囲全体に注意を向けいくつかの事柄にうまく注意を分散することが苦手である。

しかし職場において興味が向かった対象には過剰なまでにのめり込み、個人プレーに近い職業や業務においては能力を発揮しやすい。

2 多動

児童期には、

  • 手足ををモジモジ、キョロキョロする
  • 授業中席から離れる
  • あちこち走り回る
  • じっとしていられない

多動は「動作」のみだけではなく、常に何かをしゃべっていなければ落ち着かなかったり、黙っていられずに話し続けたりなどもある。

成人になると、目に見える形での多動症状はおさまってくるのが一般的である。

一方で、じっと座っていることが必要な状況では、内的な緊張感や落ち着きのなさが高まり、会議などで立て続けに質問を続ける人はADHDの症状を持っていることがある。

3 衝動性

(衝動性は内的な衝動性と行動面における衝動性がある)

  • 内面の衝動性

素早い判断や決定をもたらすこともあるが、重要な事柄でも、と思慮深くなく簡単に物事を決めてしまうマイナスの傾向して現れることが多い。

  • 行動面の衝動性

爆発的な行動やイライラしやすいことが多い。小さな引き金で怒りを爆発させるなど情緒不安定になりやすく、その気分や行動は変わりやすく予想しにくい。

普段おとなしいADHDの人が些細なやりとりからキレて、暴力的となるケースや感情が抑えきれなくなり公共の場で大声で口論を繰り返すケースもある。

 ADHDの結婚生活

ADHDの症状で結婚や社会生活に支障をきたす例。

  • トラブルで会社をよく辞める
  • ひきこもり 無職
  • 虐待 DV 家庭内暴力
  • アルコール中毒
  • 家庭内別居
  • 不倫 離婚 再婚
  • 家庭外で子供を儲ける

子供が将来同じような家庭を築いていく確率が高くなる。

子供の、引きこもり、うつ、犯罪などは、機能不全家族で育っっていることが多い。

発達障害は10人一人、そして両親がADHDで子供の有病率は6割といわれます。

家庭内の問題というのは閉鎖的で、事件にならなければ表にあらわれにくい。

高い離婚率やうつ病、自殺や犯罪など社会問題の根源になっています。

ADHD親の養育で、その子供がまたハンデをもって生きていかざるえない。

自己肯定感を持てず、生きずらさを抱え精神科に通う。うつ病の治療はすぐには完治しません。

このことは企業や医療、社会において大きな損失です。

こちらの記事もご覧ください→ADHDは親からの遺伝が主な原因 ADHD親はどういう人?子どもの確率は?

昭和大学付属烏山病院の発達障害に特化した医療デイケアと発達障害プログラムをご紹介します

 発達障害のためのデイケア

1 デイケアの目的

  • 仲間作り、対人関係を学ぶ
  • 生活の仕方のヒントを知る
  • 生活のリズムを整える
  • 自分に合ったペースをつかむ、自分に合った目標を立てる
  • 仕事につながるスキルを身に着ける

2 デイケアの内容

  • Aコース 生活支援コース生活のリズムを整える 仲間作り Bコースへのステップアップ
  • Bコース 就労支援コース

実践的なスキルアップをしながら、就労や作業所通所を目指す

  • 専門プログラム 対人関係支援コース

対人コミュニケーションのスキルアップ

平日の9時15分から15時15分に行われます。

 ADHDの治療過程

治療の前提として重要なのは、ADHDという疾患の理解であり、当事者による疾患の受け入れである。

1 自分自身のADHDによる行動特性を理解し

2 その行動特性を肯定的に受け入れて

3 その行動特性を変化させるために立ち向かう気持ちを持つ

この3点が治療において重要である。

ADHDによる疾患によるものであることを正しく認識することで仕事や人生への取り組み方の大きな変化が生じる。



 発達障害専門プログラム

昭和大学付属烏山病院リハビリテーションセンターではこの病院に外来受診中で、発達障害の診断を受けている方を対象に、

発達障害専 門プログラムを提供されています。

コミュニケーションスキルやソーシャルスキルの向上を目的に、SSTやディスカッションプログラムを行っています。

「仕事をしている中で困る事がある」、「どう人と接すればよいか分からないことがある」、「同じ診断を受けている人 の話が聞きたい」などの方におすすめです。

3つのグループがあり、利用者の方のコミュニケーション能力等の適性に応じていずれかに参加出来ます。期限 はいずれも1年間です。

詳しくはこちらをご覧ください。

発達障害専門プログラム

www.showa-u.ac.jp/SUHK/department/special/…att/a1441607978388.pdf

 発達専門プログラムの参加においても、当院に受診される方が対象になります。

 まとめ

昭和大学付属烏山病院で行われている成人ADHD患者を対象とするグループ療法の治療法は、我が国ではじめての試みで、心理教育とCBTを組み合わせたものとなっています。

ADHDの理解には心理教育が重要でありADHDの特徴や症状の現れ方について十分な説明を行うことが必要です。

当事者本人同士がこれまでの人生における失敗経験をグループで語り合い、同じ疾患に悩んでいる人が自分以外にもいることを知ることで共感を呼び自己理解が深まりやすい。

こちらの記事もご覧ください→大人のADHD  病院の探し方と実績で有名な発達障害おすすめの専門病院