大人のADHD繰り返す仕事ミスの原因 対応と解決策

生まれつきの発達障害に気づかずに、ADHDの人が仕事でミスを繰り返し対応できず人間関係もうまくいかなくなる。

そうしたマイナス経験が積み重なり、依存症になるなどの悪循環に陥いらないために、まず自分の特性を知ることが重要になります。

心療内科医・医学博士 星野仁彦 「発達障害を仕事に活かす」 おすすめの著書を中心にをまとめてみました。

 大人ADHDの仕事ミス

職場で仕事中によくおこること

  • 頼まれたことをすぐ忘れる
  • するべきことの優先順位がうまくつけられない
  • 整理整頓ができないため同じミスを何度もする
  • 指示や質問の意図が読めない
  • 何度教えても手順を覚えられない
  • 複雑な指示がわからない
  • 長い話をすると理解できない(復唱するがわかっていない)

実際に仕事や作業を頼まれる際におこること

  • 注意が逸れやすく仕事がなかなか進まない → 注意の転動が激しい
  • 理解に時間がかかる → 飲み込みが遅い自分ができる
  • 仕事量が分からない → セルフモニタリングが苦手
  • 一度に多くの仕事を言われると混乱 → 同時処理が苦手
  • 優先すべきことが分からない → プランニングが苦手
  • このやり方でなければだめだ → やり方へのこだわり

このことにより、ケアレスミスが多い 仕事が遅い 期限に間に合わない ことがおこる。

著書 人間関係でちょっと困った人発達障害のサポートレシピ53より (P58)

 仕事ミスの様々な原因

  • 様々な発達の未熟 (デコボコ)
  • 脳の機能不全による ワーキングメモリーの不足

その他、うまくいかない仕事や人間関係からのストレスによる影響や、生活習慣の乱れ(食生活の乱れや睡眠不足)なども関係しています。

睡眠時間の乱れは脳や身体の発達に影響を与え、眠気、集中力記憶力の低下、抑うつやイライラ、頭痛、肩こりなどのを引き起こすことが分かっています。

偏った食事などの栄養不足も、集中力の低下やキレやすいという影響がでるそうです。



 仕事ミスの対応

ADHDは完治しませんが、生きずらさを少しでも減らして社会生活で自己実現することはできます。

そのためには、カウンセリングや治療が必要になります。

その治療は本人が自分の課題に気づき、障害を認めることから始まります。(自己認知)

1 医師の診察を受ける

正しく診断ができる医師を見つけて、今の状況の原因が何であるのかを知ることです。

大人の発達障害を正しく診断できる医師が現状としてまだ少ない)

2 自己認知する

ADHDの障害の特性から、自己認知が低く医者からの診断を認めないことや原因を他人や環境などのせいにしがちです。

すぐに諦めてしまう傾向もあります。自分の考え方のを知ることが大切になります。

どんな時にミスをするか、自分は何が得意で不得意かなどを知るだけでも、今後少しでも良い状況にできます。

ー日常の生活においてのいくつかの自己認知を確認する例ー

  • 最後までやり遂げず、放置しないか
  • 自分の言動で相手を不快にさせていないか
  • 計画性はあるか
  • 途中ですぐに飽きてしまわないか
  • 感情のコントロールは出来ているか
  • こだわりが強く出ていないか
  • ストレスに弱く何かに依存しやすくないか
  • 得意不得意の科目の差があったか
  • 手先が不器用という自覚があるか
  • 何でも先延ばしにしていないか
  • 発達障害の自覚はないか

3 治療を受ける

薬物療法 → 症状を抑える対症療法です。

心理療法 → 人間関係など社会的なスキル(SST)を学習します。

認知行動療法 → 偏った考え方に気づき直していく方法です。

4 家族や職場の上司に協力を得る

家族や職場の上司の理解や協力が得られると良いです。

お願いしたいことことを具体的に、特に職場の上司には誤解のないよう気を付けて伝える必要があります。

家族の場合でも、自分の思いやしてほしくないこと、言われたくないことなどを前もって分かってもらうだけでも随分違ってきます。

わざわざ言わなくてもいいだろうというのでは、夫婦間の信頼を損ね、常に言い争う原因になります。

こちらの記事もご覧ください→発達障害ADHDに向いている仕事 天職と合わない仕事とは?

 社会性スキルと社会ルールを学ぶ

仕事ミス以前に発達障害ADHDの人の社会常識のなさは、職場でも目立ちます。

自分では気づかずに人に迷惑をかけていたり、上司へのため口や注意をきかない。

時に、社内で社員同士の言い争いなどのトラブルなどがあります。

また、いきなり話しかける、一方的に自分の話ばかり話し続ける、失言や失礼なこと、思ったことをそのままを言う、声の大きさを調整できずうるさいなどがあります。

人の話をよく聞いていない、長く聞けない、話を遮ったり、

話すときの人との距離感が近すぎたり、TPOをわきまえず、空気も読めずいきなりプライベートな話を相手に聞いたりします。

身だしなみは、髪がボサボサや身体の清潔に欠け、服装も場に合わない、乱れているなどがあります。

周りから注意を受けても素直に聞かなかったり、直さない。

周りのひんしゅくを買い中傷の的になり、

職場で信頼を得られず仕事にも支障をきたし、いづらくなって会社をやめることの原因にもなります。

発達障害を診療できる病院では、人とのコミュニケーション方法の指導をするSST(社会性スキルトレーニング)があります。

こちらの記事もご覧ください→ADHD 仕事の対策と工夫とは? 職業意識と生活スキルを高めることから!

 仕事ミスの解決策

1 キレやすくなったりイライラするときはどんな時か把握する。

空腹時なら口にできるものを用意。

苦手な人とは距離をおく。

深呼吸をして冷静によく考えて話し出す。

暑い寒いなどの対策。

薬物療法。

2 具体的な指示をもらうように周りに頼んでおく。

常に自分でもできることを考える。

3 自分専用のやるべきことの手順を具体的に分かりやすく大きくノートにまとめる。

常にそれをみて覚える。

4 カミングアウトして自分の出来てないことや気を付けることを教えてもらう。

できなければ自分の間違えることなどを伝えて理解してもらう

5 カレンダーや手帳にスケジュールを管理し、終えたら必ずチェックする。など

 まとめ

著者である星野仁彦先生は、ADHDやアスペルガー症候群を「発達障害」と呼ばずに「発達アンバランス症候群」(凸凹症候群)と呼ぶべきであると提唱されています。

理由は「障害」という言葉が誤解と偏見を招きやすいからです。

職場でも、仕事のミス以前にADHDの症状で周りから度々顰蹙をかい傷ついて飲みすぎたりするのを聞きます。

本人の自覚は無く、仲間の忠告も聞き入れずキレて人が離れていくのです。

障害特性から、自ら気づくことが難しいという大きな課題が残ります。

本人がまず自分の課題に気付き障害を認めることから始まります。

こちらの記事もご覧ください→大人のADHD  病院の探し方と実績で有名な発達障害おすすめの専門病院