発達障害ADHD多動の兆候は、生後すぐの赤ちゃんにはあらわれません。
ASDの赤ちゃんには、しだいに泣かないなどの特性があらわれてきます。
乳児期にもADHDの特性が見られることはほとんどありません。
中には泣き始めてなかなか泣き止まない、寝つきが悪い、ミルクをあまり飲まないなどの赤ちゃんがいます。
成長経過は、個人差があるのであまり神経質にならないほうが良いでしょう。
多動の特性の兆候はいつからか

ASDの赤ちゃんは、泣かない、笑わないなどの特性の兆候があらわれるのに対し、
ADHDの赤ちゃんの場合、特性はほとんど見られません
ADHDの多動などの特性の兆候が出てくるのは、2歳前後、2~3歳ごろからが多いです。
ADHDの多動の症状は、何度言っても聞きわけがなく、少しもじっとしていられないといった行動が見られます。
しつけや学習で努力しなければならない時期に、分かってきます
3~4歳ころの子供のADHDの兆候のサイン
- じっとしていない
- しつけが出来ない
- 興味の対象がよく変わる
多動性の診断基準
以下は、多動のみの子供の兆候です。
DSM-5 ADHDの診断基準
- 着席中に、手足をもじもじしたり、そわそわした動きをする。
- 座っていなければいけない場面で席を離れる。
- 不適切な状況で、走り回ったり高いところに上がったりする。
- 静かに遊んだり、余暇を過ごすことができない。
- 衝動に駆られて、突き動かされるような感じがして、じっとしていることができない。
- しゃべりすぎる。
以下の多動性/衝動性の特性が6つ以上あり、6か月以上にわたって続いている。
こちらの記事もご覧ください→ADHD子供の多動の特徴 いかに備え敏速に対応するか
こちらの記事もご覧ください→ADHD遺伝の確率と原因 兄弟の違いは?起こりうる問題とは?
相談できる公的機関
子供がもしかして発達障害かなと思ったら、各市町村にある公的機関を利用できます。
小学校入学前ですと、以下の通りです。
- 保健所・保健センター
乳幼児期だけでなく、学童期も相談できます
- 児童相談所
相談以外に、専門医のいる医療機関を紹介してくれるところもあります。
- 発達障害支援センター
定期的に発達の相談や二次検診があります。
こちらの記事もご覧ください→軽度の子供ADHDの症状とは?早期発見と早期介入 特性を把握し適切な対応をする
医療機関
医師の診断を受けたいときは子供の場合、専門外来のある小児科、脳神経小児科、児童精神科を受診するといいです。
現在、発達障害を専門に診れる医療機関はまだ少ないのが現状です。
近隣の医療機関を調べて直接聞く、もしくは発達障害者支援センターで相談して紹介もしてもらえます。
発達障害の診療が行える医師一覧 日本小児神経学会
まとめ
赤ちゃんに発達障害の兆候があらわれても、普通の赤ちゃんにもみられたりします。
反対に、ADHDの赤ちゃんの場合すぐには特性が分からないのです。
もしそうだとしても、保護者だけで抱え込まず公的機関で相談しましょう。
同じ発達障害の子どもを持つ親同士が集まる「親の会」もあり、情報交換や勉強会の参加もできます。
日頃の悩みやストレスが軽減されることが期待できます。
こちらの記事もご覧ください→ADHDの原因は遺伝と環境 子どもの二次障害を防ぐ親の関り
こちらの記事もご覧ください→知的障害(精神遅滞 )は成長とともに知能の発達は追いつくか、とりやすい行動とは
こちらの記事もご覧ください→ADHDは遺伝が主な原因 ADHD親の特徴と子どもの確率
こちらの記事もご覧ください→知的障害を伴う自閉症ASDの子供の行動障害を軽減する 自閉症の世界、才能とは