子供の多動症は、3歳を過ぎた4歳前後に親が気付くことが多いといわれます。
多動症は子供が小さければ、元気な子供と一見見極めが難しいのですが、4.5歳くらいになると違いが出てきます。
親や先生の指示を聞けないことが多く、共通して育てにくいことがあります。
親は不安になり叱りすぎたり、自分の育て方が間違っていたのか自信を無くしたりします。
親子が日々疲れてしまわないために、発達障害の健診を受け多動症に対する知識を身につけることが大切です。
ADHD多動症の症状とは

多動症
- ウロウロ立ち回ったり、物音を立てる
- そわそわもじもじ手足を動かす
- 椅子にじっと座っていられない
- 静かに過ごすことができない
- よくしゃべる
- 整理ができない
3歳が過ぎ、子供の多動症を保育園や幼稚園の先生から、その傾向があると親に伝えられることもあります。
先生は長年の経験や、日頃から多くの子供を見ていてその違いに気付けるのでしょう。
中には、子供の多動症の傾向があることを告げられて憤慨する親もいます。
しかし小学校入学する頃の子供では、その様子が一般の子どもとは違うことが分かり始めます。
向き合っても目が合わない、いつも人の話を聞いていないよう、少しもじっとしていられない、などです。
普通に会話が出来、運動神経もあるのに、「こうしなさい」「してはいけない」という親や先生の指示をきけず何度も同じことを繰り返してしまいます。
どうしてそういう行動になってしまうのでしょうか。
発達障害とは
主に、注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、知的障害、があります。
これらの発達障害は脳の機能の障害で、10人に一人いるといわれ親の育て方や病気、精神疾患ではありません。
脳の機能とは認知機能のことで、理解力、記憶力、計画力、実行力、想像力です。
ADHDとは
注意欠陥多動性障害といわれ、不注意、多動性、衝動性の3つの特性を持つ発達障害です。
そして、不注意優勢型、多動・衝動優勢型、混合型の3つがあります。
ADHDは、3つの特性に加えて他の障害も併発することも多い。
多動症の原因
3歳が過ぎた子供が、親や先生の指示を聞いてもきかず何度も繰り返してしまう原因は、
理解力、記憶力、計画力、実行力、想像力
- 普通の言い方では理解しにくい
- なぜ悪いのか分からない
- 聞いても、しばらくして忘れてしまう(不注意)
- 後先のことを考えられない
- 他者意識がない
多動症とは、いてもたってもいられずまるでエンジンがかかり何かにつき動かされてるような体の症状です。
大人もですが、3歳が過ぎた小さな子供ではその症状を抑えることは難しく、何で怒られるのかもよく分かっていません。

多動症の対応と課題
親はどう対応をするとよいのでしょうか。
多動症の子供を抱えた親の大変さは当事者にしか分かりえません。
難しいですが、子供を世間の常識にあてはめないことです。
理解と抑制が働きにくいため、強く叱ってもあまり効果がありません。
無理に抑えても怯えてしまうだけで、その後不登校や引きこもるなどの影響が出てきます。
皆と同じ行動が求められる社会で、多動症を持つ子供にとって理解が難しい。子供が小さければなおさらです。
親は、多動症を持つ子供を育てながら様々な誤解から子供を守る役割も課せられます。
多動の症状は、完治しませんがおさまっていきます。落胆せず長い目で、日々少しでもできたことを一緒に喜んであげることです。
またADHDの人は出来ないことばかりではありません。
得意なこと、人が真似できない能力も持ち合わせています。それを発見し伸ばしててあげられるのは親しかいません。
子どもの才能を伸ばせたには、母親の支えがあることが多いです。
こちらの記事もご覧ください→ADHD子供の多動の特徴 いかに備え敏速に対応するか
こちらの記事もご覧ください→軽度の子供ADHDの症状とは?早期発見と早期介入 特性を把握し適切な対応をする
まとめ
他の子どもと違い育てにくいなとかんじたら、自己判断せず医療機関で診てもらうことです。
母親の不安でやイライラしてしまう気持ちは、更に子供を育てにくくします。また他の子供と比べてしまうこともよくありません。
脳の働き方違うので、他の子供と違って当たり前なのです。
長い目で子供の成長を見守ることが大切です。
こちらの記事もご覧ください→何度言ってもきかないのは? 病院で子どもの多動症を見極める