日本の人口減少は幸福度にかかわっている? 異質が原因の機能不全家族

少子化、人口減少の原因は、突き詰めていけば機能不全家族にいきあたります。

直接には結婚しない人が増えたことですが、それには所得低下や経済不安、女性の社会進出など様々な原因があげられます。

しかし原因は経済よりも、時代とともに変容してきた「人」にあり、外的要因より活力の元になる「精神」の衰退にある。

最近では児童虐待防止のため法改正が実現されようとしています、飲酒運転による悲惨な事故が相次ぐことからも 法改正がありました。

これらは、各問題でありながら「機能不全家族」という共通した要因にいきつきます。

こうした傷ましい事件をなくしていくためには厳罰化もですが、人口減少においても、根本的要因に対処する必要が迫られています。

機能不全家族

飲酒運転はアルコール依存症の可能性が高く、虐待も「人への依存とされ、どちらも依存症です。

依存症は機能不全家族であった人が多く、あらゆる問題の原因をたどっていけば機能不全家族にいきつきます。

依存症とは自己を失っている症状です。なぜそのようになるのでしょうか。

機能不全家族は8割にも及ぶという専門家もいます。

たしかに、アメリカより二十年ほど遅れているような気はしますが、家族から受けた心の傷を癒したい、次に世代に同じような不全な人間関係を伝えてしまいたくない 中略 アメリカと同様、日本の家族も八十パーセント近くが機能不全家族を起こしているように思われます。そして、まだ多くの日本人が、現実を直視しようとせず、家族の在り方が子どもに及ぼす影響について、真剣に考えようとはしていません。 機能不全家族 親になりきれない親たち 西尾和美 P21

不全な家族で育つと、社会へ出て人とのコミュニケーションがうまくいかないことや様々な心身症(共依存他)に悩まされ、健全な子育ても難しくなる。

こちらの記事もご覧ください→機能不全家族はなぜ繰り返されるか 依存が隠れる大人の愛着障害とは
こちらの記事もご覧ください→やめられない依存症は心の病気? 原因は口唇期にあった

幸福度

先日、世界幸福度ランキングが発表されました。興味深いのは幸福度もですが他者への寛容性が低いという結果です。

[ヘルシンキ 20日 ロイター] – 国連が20日発表した2019年の世界幸福度ランキングで、フィンランドが2年連続で1位となった。日本は58位と4ランクダウンした。中略 日本は健康寿命が2位となった一方、他者への寛容性が92位  毎日新聞

寛容性に欠く日本

寛容性とは、「よく人の言動を受け入れること。他の罪や欠点などをきびしく責めないこと」とあります。goo国語辞書

なぜ、日本人は他国より寛容生が低いのでしょうか。

多民族で構成され、さまざまな価値観と触れ合う欧米諸国と違って、ほぼ単一の民族で構成され、比較的同質的な集団の中で育っていく日本では、思考や価値観が似たものとなり、そこから外れた異質な存在を排除する傾向にあります。つまり不寛容さは、日本特有の「同質社会」が大きな原因ということ。学校であれ会社であれ、中心人物の意見を無条件に尊重し、それに合わせた言動が暗黙的に求められる。価値観を共有するその集団の中で異を唱えれば、「空気が読めないヤツ」と排除されてしまうのだ。精神科医に聞く、日本社会から「寛容さ」が失われている理由 Newsweek

同質と異質

日本で異質な存在が排除される傾向ならば、家族という単位でも同じことがおこっています。

家庭内で異質な存在を、批判したり、しつけとして同じに強要することです。

排除とは相手の「思考や価値観」を認めないことで、機能不全家族は異質同士の夫婦であるか、機能不全家族であったアダルトチルドレンが多い。

血のつながりや家族であっても一番の理解者とならないのはそういうことです。

こちらの記事もご覧ください→互いの違いを知ることで生きやすくなる 異なる大人の発達障害の特性

定形発達と発達障害

発達障害と定形発達(健常者)は、性質が根本的に異なり理解し合いにくい。

うまくいかない人間関係がこのことに関係し、一番近い関係である家族は機能不全家族になりやすい。

互いの「思考や価値観」の隔たりが大きく、共通性(共感部分)が少ないと関係が難しい。

良好な関係には、正しいと主張するでもなく、違いが悪いことにもならない。

こちらの記事もご覧ください→遺伝が主で10%の確率の発達障害 問題は発達より愛着にあった

痛みの共有

分かり合えないのは互いの違いに気付かないことです。人生を共にするパートナーとは「相手」痛み(心)も共有し合えることが不可欠です。

破綻する
間柄には、共通してこのことが欠如しています。

発達障害の特性やアダルトチルドレン(機能不全家族)の傾向を、一方だけでなく互いに理解することが欠かせません。


人口減少の原因

結婚率や出生率の低下は、主に経済問題の側面から論じられることが多いのだが、実際には、今よりずっと貧しい、食うや食わずの時代でも、高い結婚率と出生率維持してきた。中略 それは経済問題とは別のところに問題がある。そこには愛着が希薄になり、回避型愛着スタイルが浸透していることが関わっている。我々の身には、かつて存在した人類から別の”種”へと分岐していると言えるほどの、生物的変化が生じている。 回避性愛着障害 絆が希薄な人たち 岡田尊司 P,4 ~

愛着とは人と絆を結ぶ能力で、その愛着にも「安定型」と「不安定型」があり、不安定型には大きく分けて不安型回避型があります。

回避型愛着とは

ストレスや困難、責任、傷つくことや失敗を避けたいために、人との親密な関係を回避する人のことです。養育要因が大きいといわれます。

回避性の人は、自分の人生から逃げず主体性を取り戻すことだと、著者はいいます。

人口減少を回避する

親は、子どもの持って生まれた気質に気付き、その子どもの「主体性」を損なわないように育てることです。

自分が自分らしくいられない状況ほど不幸なことはなく、大人になって自分を取り戻す作業ほど困難なことはありません。

国民の幸福度を上げていくことが、国の活性化への早道になる。そのためには、子育てをする親自身が健全であることです。

まとめ

人の脳の働き方に違いがある。それを知らないがためにおこる対立が、今後もどれほど繰り返されていくのでしょう。

定形発達と発達障害は「違い」であって、発達障害は各能力の差が大きく(アンバランス)定形発達は小さいともいいかえられます。

健常者社会で発達障害の人は生きづらく、しかし立場によっては逆のこともおきています。両者は常に「違い」をうめられずに争う。

互いが健全で幸福であるためには、異質になる発達障害の特性を当事者だけでなく世間一般が当然に知る必要があるのです。

こちらの記事もご覧ください→幸せは日常の瞬間にある 捉われることに不幸がある 幸福論より

4 件のコメント

  • かなりいい線に行っている。機能不全家族・・・、寛容さにかける日本・・・などなど。
    しかし私は結局資本主義社会の悪弊、疎外された人間の爆発とまでは言い切らないにしても、同時代の社会的ムード(父権社会から優しさを求める共生社会への移行期の混乱)との個人や家族の混乱として捉えています。つまりやさしさのはき違えによる。依存と甘えの精神構造が古来の日本社会の「忍耐」を上回ってきた。自由を求めつつも自己の弱さに埋没していく姿が、親子とも混乱に拍車をかけた結果。以上

    • 発達障害は遺伝以外にも原因があります。また家族性から似ることもあります。発達障害であるかは、発達障害を診れる専門医師がいる病院で分かります。生活上、特性で困ることがあれば一度診察を受けられるとよいです。

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